先日、「教師は何を教えるか?」という記事を書いた。その続編。
「勉強は自分でするものだ。教えてもらうものじゃない」
これは、息子が中学生の時に言ったことばである。
中学1年生の父母会があった日。
「お母さん方が皆、部活の話ばかりで、誰一人勉強の話をしない」という私の感想を聞いて、息子が言った。
「当たり前だろ。中学校は部活をするところで、勉強するところじゃない」
「じゃ、勉強はどこでするのよ?」と、私が聞くと
「塾に行っている奴は塾でする、塾に行っていない奴は自分でする」と答えた。
「勉強は自分でするもので、教えてもらうものじゃない」
教師が教室で教えていることは、結局は切っ掛けづくりである。
最初の一歩を踏み出すのは難しいから、教師は手を引いてやる。いきなり自転車に乗るのは難しいから、最初は自転車を支えてあげるのに似ている。しかし、よろよろでも乗れるようになったら、後は自分で練習するのみである。
殆どの学生は、授業に出席することが勉強することだと思っている。しかしそれは違う。勉強は自分でするものだ。予習も復習もしない、ただ授業に出席しているだけでは、勉強したことにはならない。
予習をする、復習をする、テスト勉強をする、疑問点を調べる、語学はネットに自主教材がたくさん転がっているから、面白そうなものを選んでやってみる。ラジオ講座やテレビ講座を聞いてみる、外国語の歌を聴いてみる、等々。自主的にするのを勉強という。
だから、授業で習ったことはほとんど覚えていないのだ。当たり前だ。授業は勉強じゃなくて、切っ掛けづくりに過ぎないのだから。
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