私は、1年生の必修科目(スペイン語Ⅰ)に関しては予習を課していない。復習だけすればいいと言っている。
予習を要求した時期もあるが、まもなく止めた。いくつか理由があるが、一番大きな理由は、予習ができるのは、能力のある学生に限られる、ということが分かったからである。
1年次の第二語学は必修科目なので、学生のレベルにはかなりの差がある。中には英文法が怪しい学生も混じっている。彼らに予習をさせることはほとんど意味がない。
単語の暗記、のように単に知識量を増やすだけならば、予習も可能である。しかし、新しい概念を理解するためには、相当な知的レベルが要求される。未知の文法概念を独習できるような学生ならば、もっと偏差値の高い大学に行ってもおかしくはない。
ただし、スペイン語2、スペイン語3のように、自主的に選択した科目に関しては。全く事情が異なる。履修生には予習は絶対に必要だと言ってある。予習しないで授業に来て、日本語の訳だけわかっても、それはスペイン語を勉強したことにはならないからである。
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